県内の死亡野鳥におけるA型インフルエンザウイルス簡易検査陽性事例について

 日南市で回収された死亡野鳥(オナガガモ)1羽について、簡易検査を実施したところ、A型インフルエンザウイルス「陽性」であることが確認されました。
 今後、国立環境研究所において遺伝子検査を行い、高病原性鳥インフルエンザウイルスの確定検査を実施しますが、結果判明まで数日から1週間程度かかる見込みです。
 なお、現時点において、病性は未確定ですのでご注意ください。また、確定検査の結果陰性となることもあります。

【概要】
(1)死亡個体の回収地点
  日南市
  ※本事例の回収地点から3km圏内に家きん飼養農場はありません。

(2)経緯
・11月30日、オナガガモの死亡個体1羽を回収。
・同日、宮崎家畜保健衛生所で簡易検査を実施し、A型インフルエンザウイルス陽性と判明。

 本件は、県内で今シーズン初の野鳥におけるA型インフルエンザウイルス簡易検査陽性事例となります。
 今シーズンは、これまでに1道8県で38事例の野鳥等において高病原性鳥インフルエンザウイルスの陽性が確認されています。
また、これまでに家きん飼養農場では、佐賀県を含む3県で3事例の高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されています(令和5年11月30日時点)。

県内の各地域においては、マガモ等の飛来が確認されており、これらの渡り鳥により、ウイルスがすでに県内へ持ち込まれていると想定されます。
 皆様におかれましては、常在危機を再確認いただき、これまで以上の『最大限の警戒』をお願いいたします。

 農家の皆様方におかれましては、今回の事例を受けて改めて農場内(家きん舎周囲及び衛生管理区域外縁部)への消石灰等の散布及び草刈りなどの環境整備、殺そ剤及び殺虫剤の散布等によるねずみ及び昆虫等の駆除をお願いします。加えて、飼養衛生管理基準を遵守するとともに、鶏舎の破損状況を確認・補修するなど、鶏舎内へウイルスを持ち込ませないよう、防疫対策の一層の強化・継続をお願いします。
 また、飼養家きんで死亡羽数が増加するなどの特定症状を発見した場合は、直ちに管轄の家畜保健衛生所へ通報してください。

 伝染病から家畜の命を守るのはあなた自身です。周りの方にも呼びかけ、日本一安全・安心な畜産県を目指しましょう。

 【問い合せ先 宮崎県家畜防疫対策課 0985-26-7139】
  ※皆様の周りの防災メール未加入の方へ加入を呼びかけましょう。
   登録手順
www.pref.miyazaki.lg.jp/kiki-kikikanri/bosai/chishiki/manual.html