県内の死亡野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルス検出事例について

延岡市牧町で回収された死亡野鳥(オナガガモ)1羽から、本日、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)が検出(陽性)されました。

【概要】
(1) 死亡個体の回収地点
  延岡市牧町

(2) 経緯
・1月6日、延岡市牧町でオナガガモの死亡個体を回収。
・同日、延岡家畜保健衛生所で簡易検査を実施したところA型インフルエンザウイルス陰性と判明。
・1月13日に国立環境研究所で遺伝子検査を実施したところ、A型インフルエンザウイルス遺伝子陽性と判明。
・1月22日、鳥取大学において実施した確定検査の結果、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)と判明。

 本県の養鶏場で発生した9例の高病原性鳥インフルエンザについては、本日0時に全ての制限が解除されたところではありますが、依然として発生のリスクが非常に高く、最大限の警戒が必要です。
 特に、ため池や河川には、カモ類等の野鳥が集まりやすく、その周辺は野鳥の糞便に含まれるウイルスにより汚染されている可能性が高いため、近づかないようにしてください。
 また、全国で実施された家きん飼養農場における飼養衛生管理の自主点検調査では約1割の農場で守られていない項目がありました。守られていない項目が1つでもあると農場へのウイルスの侵入を許してしまうことにつながりますので、鶏舎や防鳥ネットの破損部位を必ず補修すると共に、農場の入退場時には手指の消毒や専用の衣服・靴への着替え・履き替え、さらに、畜舎毎の手指の消毒と長靴の交換を確実に実施することが必要です。
 生産者の皆様方におかれましては、飼養衛生管理基準を遵守し、鶏舎内へウイルスを持ち込ませないよう、防疫対策の一層の強化・継続をお願いします。
 また、死亡羽数が増加した場合は、直ちに管轄の家畜保健衛生所へ通報してください。

 伝染病から家畜の命を守るのはあなた自身です。周りの方にも呼びかけ、日本一安全・安心な畜産県を目指しましょう。