4月20日は一斉消毒の日です

 明日、4月20日で2010年の口蹄疫の発生から14年が経過します。現在も国内では、口蹄疫に限らず、高病原性鳥インフルエンザや豚熱、アフリカ豚熱などの家畜伝染病の発生リスクが依然として高い状況にあります。14年前の経験を忘れることなく、県民一体となった高い防疫レベルを維持していきましょう。

 今シーズン、国内の家きん飼養農場では、佐賀県、鹿児島県を含む9県10事例の高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されています(令和6年4月12日現在)。国内では、4月以降も野鳥での本病ウイルス検出事例が確認されていることから、県内の渡り鳥が北帰行し終わる5月上旬頃まで、県内の各地域において、本病ウイルスの拡散リスクは非常に高い状況にあると想定されます。
 また、豚熱については、昨年8月の佐賀県での発生を受け、同年9月から県内全域の飼養豚にワクチン接種を行っていますが、本州との豚の往来が増えることにより、農場へのウイルスの侵入リスクが高まっています。
豚飼養農家の皆様におかれましては、次の4項目の対策の徹底をお願いします。

 ① 農場に出入りする畜産関係車両の、入退場時の消毒を徹底。
 ※と畜出荷の際は、と畜場内での車両の水洗・消毒の徹底。
 ② 外部導入した豚の隔離と健康観察。
 ③ 野生動物侵入防止対策を含めた飼養衛生管理基準の遵守。
 ④ 毎日の健康観察と特定症状(紫斑、異常豚や流死産の増加、死亡豚の増加等)が認められた場合の家畜保健衛生所への早期通報。

 さらに、海外では、口蹄疫がアジアの広い範囲で継続的に発生しており、国内へのウイルスの侵入リスクが極めて高い状況にあります。過去に本県で口蹄疫が発生した前にも韓国での発生が確認されていることから、より一層の警戒が必要です。
 アフリカ豚熱についても、昨年12月以降、韓国釜山広域市において野生いのししへの感染確認が続いています。当該地点は日本への航路があるフェリーのふ頭とも距離が近く、我が国へのウイルスの侵入リスクがこれまでにないほど高い状況にあります。防疫の意識を高く持ち、いま一度、畜舎周辺の消毒を徹底するなど、日頃からの発生防止対策の取組を強化していきましょう。

 農家の皆様方におかれましては、飼養衛生管理基準を遵守し、
 不要な人の農場立入の制限、農場及び畜舎専用服・靴への交換、
 消毒の徹底(踏込消毒槽の適切な使用及び消毒薬の適宜交換など)、
 鶏舎の破損や防鳥ネットの破れなどの点検等、
 発生防止対策の取組の一層の強化をお願いします。
  また、口蹄疫の特定症状(泡状のよだれや水ぶくれなど)や豚熱の特定症状(紫斑、  異常豚や流死産の増加、死亡豚の増加等)、不審な野生いのししの死体を発見した場合は、直ちに管轄の家畜保健衛生所へ通報してください。

 家畜伝染病から家畜の命を守るのはあなた自身です。周りの方にも呼びかけ、日本一安全・安心な畜産県を目指しましょう。
【問い合せ先 宮崎県家畜防疫対策課 0985-26-7139】
※皆様の周りの防災メール未加入の方へ加入を呼びかけましょう。
 登録手順
www.pref.miyazaki.lg.jp/kiki-kikikanri/bosai/chishiki/manual.html
 農政水産部では「ひなたMAFiN」により県の農林水産業について情報発信を行っています。
  農場消毒の方法等、役立つ情報を発信していますので下記リンクよりご活用ください。
hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp/soshiki/kachikuboekitaisakuka/toriinnfuruennza/1634.html