火山情報

2021年02月26日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 2月22日から26日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。

【火山活動の状況】
 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震は、少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
 
 新燃岳火口では、白色と思われる噴煙が最高で火口縁上80mまで上がりました。

 傾斜計の観測データに特段の変化は認められません。
 GNSS連続観測では、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示す基線で、2019年7月頃から縮みが続いていましたが、2020年11月頃から停滞しています。
 
 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震は、2020年12月18日から増加しその後多い状態となりましたが、2021年1月に入りわずかに減少し、2月以降は少ない状態で経過しています。また、火山ガス(二酸化硫黄)放出量や地熱域の状況に特段の変化が認められないことから、噴火に至る可能性は低くなりつつあると考えられます。
 
 火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
             火山性地震
   2月22日       20回
     23日        9回
     24日        8回
     25日        8回
     26日15時まで   0回

【防災上の警戒事項等】
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、3月1日(月)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

詳細な情報は次をご覧下さい。
miyazaki-pref.site.ktaiwork.jp/


【宮崎県危機管理課】