火山情報

2019年09月16日16時00分 発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 桜島では、9日から山体の膨張と考えられる地殻変動が観測されていましたが、本日(16日)発生した南岳山頂火口の噴火により、この地殻変動は概ね解消されています。

【火山活動の状況】
 桜島では、本日07時46分に南岳山頂火口で噴火が発生しました。やや多量の噴煙が火口縁上2800mまで上がり南西に流れました。また、08時30分にも小規模な噴火が発生し、11時10分まで継続しました。これら一連の噴火で、9日からの山体の膨張と考えられる地殻変動は概ね解消されています。

 しかし、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部では長期にわたり供給されたマグマが蓄積した状態が継続しており、引き続き大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

【防災上の警戒事項等】
 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(火)16時頃に発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

詳細な情報は次をご覧下さい。
miyazaki-pref.site.ktaiwork.jp/


【宮崎県危機管理課】